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地震対策

家具・家電の転倒防止をして地震対策をしよう

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近年、大きな地震が相次いでいます。

地震の発生で、最も身近におきる地震の被害といえば、家具や冷蔵庫の転倒、食器、棚の中身が散乱してしまうことです。

震度5クラス以上の地震がきたら、家の中はめちゃくちゃになってしまいます。

想像してみてください。

冷蔵庫や棚が倒れて逃げ道がふさがれ、食器が割れて破片があちらこちらに飛び散って身動きがとれない状況です。

片づけるのも大変ですが、万が一火災や津波などの二次災害が起きても逃げるにも逃げられませんよね。家具の転倒防止は絶対に重要なんです。

そこで今回は、震度5以上の地震の備えとして、今すぐできる家具の転倒防止の方法を紹介します。

 

家具の転倒防止が重要な理由

阪神・淡路大震災の死亡原因のトップは窒息・圧死

阪神・淡路大震災の死因を調べてみると、建物倒壊や家屋の転倒による窒息・圧死による死亡が全体の77%になっており、実に8割近くの方が家具や倒壊した建物に押しつぶされたり、体を圧迫されて亡くなってしまったことになります。


出典:国土交通省 阪神・淡路大震災の経験から学ぶ

 

また、窒息・圧死で死亡した人の死亡推定時刻を調査した結果によると、ほとんどの方が地震発生から15分以内に無くなっていたことがわかりました。

このことから、大地震による建物倒壊や家具転倒では、避難することもできず救助を待つ時間もないことがわかります。いかに地震に対する日頃の備えや事前の地震対策が重要かお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

大地震の負傷原因の約半数は家具の転倒・落下

死亡原因だけでなく、地震による負傷、ケガの原因の約半数が家具の転倒・落下が占めています。

下は、阪神・淡路大震災でケガをした原因をしめすグラフです。

地震による家具・家電などの転倒、落下によるケガが全体の46%を占めています。

次に、新潟中越地震でケガをした原因をしめすグラフです。

こちらも家具の転倒・落下物によるケガが最も多く、全体の41.2%を占めています。

しかし裏を返せば、しっかりと家具や家電の固定、転倒・落下防止対策をしておけば、地震によるケガをかなり高い確率で防ぐことが可能だったということです。もちろん地震の規模にもよりますが、効果的な固定対策をしておけば震度7クラスでも耐えることができます。

大地震が起きた際に運命を分けるのは、起きてからの対応ではなく、起きる前の対策であるといえそうです。

 

家具固定・転倒防止は必要なのに何故やらないのか?

しかしながら、家具、家電の転倒・落下が死亡原因やケガのトップなのに未だ家具の固定や転倒防止をしていない家庭が多いのです。それは何故でしょうか?

大事なのはわかってるんだけど、わざわざ買ってきて取り付けるのが面倒かな・・
本当に効果があるかどうかも疑問だね

家具の固定、転倒対策は生死にかかわることなのですが、今やらなくていい、やってもあまり意味がない、と思っている人が多いのです。内閣府の調査では、「面倒くさいからやらない」が28.7%、「やっても大地震では意味がないからやらない」が14.3%ということで家具固定、転倒防止をさほど重要に思っていないことがうかがえます。

 

転倒防止の地震対策はぜったい大事!今すぐ簡単に命を守る

もし、さきほどのように「面倒くさい」、「やっても意味がない」との理由で転倒防止をやっていないのであれば、家具の転倒・落下防止は絶対にやったほうがいいです。やらなくていいと思っているのは、まだ地震の大きな被害に会っていないからです。

地震により大きな被害を受けた方は、家具固定、転倒防止の重要さを身をもって理解していて間違いなく実施しています。それが命を守ることだとわかっているからです。

命だけではありません。大きな家具、家電が転倒・落下すれば、頭部損傷、内臓破裂、全身挫滅と軽いケガでは済まないのです。

家具の固定や転倒防止はやらなきゃいけないね。具体的に何をすればいいのかな?

 

固定の前に避難経路を確かめ家具の配置を見なおそう

家具を固定する前に、各部屋から玄関までの避難経路を確かめておきましょう。

玄関に続く廊下や階段に倒れる恐れのある家具がある場合は移動させておき、もしも地震で転倒しても通路をふさがれないようにしておくことが大切です。

寝室の家具も注意が必要です。寝ているときは無防備な状態ですので、地震が発生して家具が転倒してきてもとっさに対応することができません。寝室に収納棚などの家具がある場合は、配置の見直しや高さの低い収納棚へ交換をしましょう。

 

L字金具で棚を固定する

収納棚や本棚、タンスなど大型な家具はL字金具で固定します。

まず、L字金具を家具の方に取り付けます。取り付ける位置は上部に2カ所以上、できれば両側面にも2カ所ずつ固定しておくといいでしょう。

小さく薄い金具では大きな力に耐えられませんから、厚めの金具を選ぶようにしましょう。鉛色の金具は取り付けた後目立つので壁の色に合った金具にしておくと違和感がありません。

家具にL字金具を取り付けたら、壁に固定します。より強固に固定するためには、柱の位置に固定する必要があります。薄い木板やボード壁に固定しても、大きな地震の力で簡単に外れてしまうため効果がありません。

最近の家の多くはクロスで柱の位置がわかりませんが、間柱(まばしら)胴縁(どうぶち)という細めの柱がありますのでそこを見つけて固定します。

柱は千枚どおしなどの細い針でボードを貫けば、クロスの上からでも見つけることができます。下地探し用の器具を使えば穴をあけてもほとんど目立ちません。

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固定するネジも大切です。

最適なのはコーススレッドと呼ばれる目の粗い木ネジです。大工さんなども家を建てるときに使っており、ガッチリ固定することができます。ネジの長さが短いと柱まで届かないので、長さは3cm(30mm)以上のものを選びます。太さは最低4mm程度は必要で、それより細いと大きな地震の揺れで折れてしまう恐れがあります。

太いネジを回すときには力がいるので、電動のドライバーがあると楽に取り付けできるよ。特に女性や高齢の方におススメ

 

固定の難しい棚や冷蔵庫はつっぱり棒と転倒防止板で簡単固定

L字金具で固定することが難しい家具や棚、冷蔵庫などはポール式の固定器具(通称、つっぱり棒)と転倒防止板を使います。

つっぱり棒は、固定したい棚や冷蔵庫の上部と天井の間に取り付けます。くるくる回すことでつっぱり棒が伸びて家具を押さえつけて固定することができます。

誰でも簡単にできますが取り付ける位置によっては効果が弱くなってしまうので、取り付ける前に商品の説明をよく読んでおくことをおススメします。

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転倒防止板は、タンスや棚の下に敷くだけで家具の転倒を防いでくれます。ネジやクギを使わずに簡単に取り付けできるので、女性や高齢者にも安心です。

口コミによると、震度6弱の地震でもビクともしなかった、という評価もあります。価格も安いので絶対にやっておくべき転倒対策のひとつです。

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テレビや電子レンジは耐震マットで固定

テレビや電子レンジなどの家電は重さがあるので落下、転倒すると大ケガの元になります。

これらの家電も地震のときに動かないように固定しておきましょう。

手軽に簡単にできるのは、耐震マットです。耐震マットは、粘着性のゲルでできていて、下に敷くだけで揺れを抑える効果があります。簡単に切れるので大きさも自由にできますし、販売されているものをそのまま使うこともできます。

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注意点は、古くなると粘着が弱くなるので定期的に交換が必要なことと、家具・家電が飛んだり跳ねたりする大地震では効果が弱いことです。テレビやレンジを置いている台そのものが転倒してしまっては意味がなくなってしまいますので台そのものの転倒防止もしておきましょう。

 

まとめ

以上が家具や家電の転倒防止についての紹介になります。

紹介したグッズは一例ですが、より効果を高めるために、ポール式器具と耐震マットなど組み合わせて使うと更に効果が高まります。

大地震はいつ来るかわかりません。1年後かもしれないし、明日くるかもしれません。

しかし、地震は起きてから対処するよりも事前の対策のほうが大切です。どれだけ地震の備えを出来ているかでケガを減らし、生存率を高くすることができます。ケガをしていない人が増えればより救助に回れる人が増え、たくさんの人を救えるのです。

この記事をきっかけにできることから始めましょう。

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